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コンセプトの背景
健康と音楽、環境とまちづくり
イベントを主催するガラクタ リズムアート コンサート実行委員会は、NPO インターナショナル ミュージックバイオ ウエーブ(略称 NPO IMW)を母体としてプロジェクト編成されました。NPO IMWは、設立以来、健康と音楽の関わりについて、社会貢献活動を通して研究と実践をおこなっているNPO団体です。「音楽と心とカラダの健康」そして「音楽で街を元気にする」をテーマに、医療・教育・福祉の現場への音楽活動普及と、市民全ての健康増進に寄与しています。
リサイクルパーカッション・プロジェクト
NPO IMWでは2002年より『リサイクル・パーカッション プロジェクト』を推進し、長野市、長野県からの助成を受け、長野県内の学校から廃棄処分となったパーカッション類を、これまでに300点以上を回収し、修繕と販売提供すると共に、音楽活動の活性化による社会貢献を実施してきました。そして、この活動の延長上に今回のガラクタイベント企画が生まれました。
リサイクルパーカッションのキングofキング『スチールドラム』
トリニダード・トバゴの国家的な楽器、スチールドラム(Steel Pan)は、まさにリサイクルパーカッションとしての完成型です。リサイクルの側面、経済と産業(モノづくり)の側面、楽器が誕生するプロセスの文化的側面、そしてヒーリング効果もあるとされるこのドラム缶から作られる楽器は、IMWの活動テーマのシンボルでもあります。
●↓↓2004年3月開催、第1回ガラクタ・リズムアート・コンサートの様子
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イベント開催主旨
ガラクタで自己表現!大勢が自由に集いリズムを奏でます。
生活している環境、身の周りのどんなモノでもリズムを表現するツール(楽器)となることを再認識し、誰もが思い思いにモノと体を使ってパフォーマンス(演奏)に参加してコンサートをつくっていきます。
ガラクタ・リズムアート・コンサートは、誰もが参加できるフレキシブルなスタイルのコンサートイベントです。
ものづくり体験から音楽表現へ
コンセプトの核心は、モノと環境によって音楽が成り立っていることを、今一度考える機会をもつことです。地元商店や工場から楽器の素材となる空き缶や鉄廃品の回収を行い、さらにそれら廃品を素材とした楽器づくり、製作した楽器を使っての演奏パフォーマンスまでを一貫しておこなうことで完結します。また、身の回りの廃品を会場に持ち寄って、時を同じくして一斉に音楽活動をすることは、地球環境と人の心とをむすぶ、ひとつの表現芸術であり21世紀の芸術運動と位置づけます。
鉄を打ち鳴らす=地球を打ち鳴らす!
3回目の実施となる今回は、リサイクル楽器のキングオブキング「スチールパン(スチールドラム)」を中心とした、鉄製のガラクタにスポットを当てます。鉄は地球の核を形成する物質であり、人間文化・産業の発展を支える素材であり、体に酸素を取り込む元素でもあります。リサイクルと文化発展を考える上でも最適な素材と言えましょう。
ガラクタで街を元気に!
ガラクタを打ち鳴らすパフォーマンス(コンサート)には、音楽素養に関係なく誰でも参加できます。ガラクタ演奏に自由に参加することで心と体を元気に、ガラクタ演奏が街に繰り出すことで、街を元気にします。